80年代半ば、幼ななじみアンドリュー・リッジリーとのユニット「ワム!」で一世を風靡(ふうび)したジョージ・マイケル。しかしながら、アイドル路線をひた走る人気先行型のポップデュオと見られてしまい、彼本来のヴォーカリスト、またソングライターとしての才能については、いまひとつ過小評価気味だった。
87年にソロとして本格的に活動を開始したが、そのプロローグとなった本作は、これまでのフラストレーションを解消するかのようなセルフプロデュース作品である。アコースティックギターのカッティングが小気味よいタイトルチューンの<1>、ジャジーなテイストが漂う<9>など、さまざまなアプローチを見せ、あらためて人々をうならせた
1. Faith |
2. Father Figure |
3. I Want Your Sex, Pts. 1-2 |
4. One More Try |
5. Hard Day |
6. Hand to Mouth |
7. Look at Your Hands |
8. Monkey |
9. Kissing a Fool |
10. Hard Day [Shep Pettibone Remix] |
11. Last Request (I Want Your Sex, Pt. 3) |
日本ではそのキャラからか微妙に色物扱いで残念なのだが、このアルバムを聴いてみると彼の優れたソングライティング力と唄に拍手喝采は確実。個人的にもっと再評価されても良いと思う。★★★★