強盗団の元リーダー、ドミニクと相棒ブライアン、そしてドミニクの妹でブライアンのパートナーでもあるミア。 祖国アメリカを追われたものの、ミアが無事に出産を終え、新たな家庭が築かれたことで、逃亡先の南洋の地は彼らの楽園になると思われた……。
6か月後、モスクワで重要機密が盗まれた。 犯人はロンドンを根城にする元エリート軍人ショウとその一派。
アメリカにその魔の手が迫ることを警戒していたFBIの特別捜査官ホブスは一味のひとりを拘束したものの、計画の全貌を知るショウの追跡に手こずってい
た。
凄腕のワルを捕まえるには、凄腕のワルを投入する他に手はない……ホブスが白羽の矢を立てたのは、かつてブラジルで共闘したドミニクとそのチームであっ
た。 ドミニクはこの無謀なミッションの要請を最初は断る。 しかし、ホブスは意外な切り札を持っていた。
ドミニクのかつての恋人で、死んだはずのレティがショウの一味に加担している証拠写真。 普段は冷静なドミニクも、これには動揺を隠せない。
真相を確かめるために、彼とブライアンは仲間たちをロンドンに再招集し、ホブスにチームの面々の恩赦を約束させ、ショウの追跡という一大ミッションに取り
かかる。
手始めに彼らは、ショウの手下に吐かせたアジトを見張る。
だが、その時すでにショウは次の行動を開始しており、国際警察の本部から厳重な警戒をかいくぐり、目当てのものを強奪。
それは一国家を危険にさらしかねないシステムを作るための、重要なアイテムだった。
ドミニクやブライアンらは必死に追跡するが、レースカー並の速度と装甲を誇る敵の逃走車には歯が立たない。
ドミニクは必死にショウに食らいつくが、そんな彼に発砲してきたのは、なんとレティだった……。
ショックを受けながらもドミニクはホブスと連係体制をとり、次の手を模索。 ショウ一味とつながっている人間を洗い、ショウの真の目的を調査する。
一方でブライアンも危険を冒してアメリカに帰国し、刑務所に潜入してショウの秘密を知る大物犯罪者に接触しようとしていた。
鉄壁の戦略と圧倒的な武装を誇るショウ一派を追いつめるには、もはやひとつのミスも許されない。 決死の作戦の中で、ドミニクは決意を固める。
何が何でもレティを連れて帰る―立ちはだかる難題を次々と突破してゆくドミニクのゴールには、はたして何が待っているのか!?