2012年4月17日火曜日

一命

カンヌ国際映画祭で、一本の日本映画が熱狂に包まれ、上映された。
それは前年、ベネチア国際映画祭で「十三人の刺客」が絶賛され、今や世界注目する監督の一人となった三池崇史監督、待望の新作「一命」。

17世紀。戦国の世は終わり、平和が訪れたかのようにみえた江戸時代初頭、徳川の治世。
しかし、その下では大名の御家取り潰しが相次ぎ、仕事も家もなくし生活に困った浪人たちの間で【狂言切腹】が流行。
それは裕福な大名屋敷に押し掛け「庭先で、切腹させてほしい」と願い出ると、面倒を避けたい屋敷側から職や金銭がもらえるという、都合のいいゆすりだった。
そんなある日、名門・井伊家の門前に一人の侍が、切腹を願い出た。
名は津雲半四郎。家老・斎藤勘解由は、数ヶ月前にも同じように訪ねてきた若浪人・千々岩求女の、狂言切腹の顛末を語りはじめる。
武士の命である刀を売り、竹光に変え、恥も外聞もなく、切腹を願い出た若浪人の無惨な最期を―。そして半四郎は、驚くべき真実を語りはじめる。

一命 スペシャル・エディション [DVD]
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