2009年6月16日火曜日

U2 - Rattle And Hum



大成功を収めた『Joshua Tree』に続く本作がリリース当初に反感を買ったのは、同時に制作された尊大でもったいぶった同タイトルの映画に負うところが大きい。映画は「アメリカを発見する」という思い上がりと無知さを同時にさらけ出している。けれども寛大な態度を持って映画のことを忘れ、音楽だけに耳を傾けてみるがいい。本作にあるのは、烈火のごとく荒れ狂う「Desire」や、ボブ・ディラン、ジョン・レノン、ビリー・ホリデイといったヒーローたちへの音楽的な洞察と共感に満ちた活気あふれる数々のナンバーだ。B.B.Kingとデュエットした思い入れたっぷりのブルース「When Love Comes to Town」のような収録曲を聴けば、この4人組がフィル・ジョアノー監督の擬似ドキュメンタリー映画で見せる姿以上に、アメリカのことをよく理解していることがうかがえる。


1. Helter Skelter [Live]
2. Van Diemen's Land
3. Desire
4. Hawkmoon 269
5. All Along the Watchtower [Live]
6. I Still Haven't Found What I'm Looking For [Live]
7. Freedom for My People
8. Silver and Gold [Live]
9. Pride (In the Name of Love) [Live]
10. Angel of Harlem
11. Love Rescue Me
12. When Love Comes to Town
13. Heartland
14. God, Pt. 2
15. Star Spangled Banner
16. Bullet the Blue Sky [Live]
17. All I Want Is You

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