デヴィッド・ボウイのグラム時代のアルバムとしては2番目に重要な『Aladdin Sane』は、スマートで先鋭的な曲が満載で、30年を経た現在でもロックの古典として色あせない魅力をもっている。注目すべきトラックとして、ミック・ロンソンのギターがうなり、ミック・ウッドマンシーのドラムが連打される「Panic in Detroit」、ピアノがリードを取った、ボウイのしゃれっ気にぴったりのパーティー・ナンバー「Watch that Man」、みだらで熱っぽい「"Cracked Actor」、パンクっぽい「Jean Genie」、そしてやたらと騒々しいカヴァーとして生まれ変わった「Let's Spend the Night Together」などがある。「Time」がアルバム『The Rise and Fall of Ziggy Stardust』のシアトリカルな感覚を取り戻しているのに対し、「Drive in Saturday」、「The Prettiest Star」、「Lady Grinning Soul」の3曲はボウイが70年代後半に打ち出すことになる「プラスティック・ソウル」を予告するものだ。
このアルバムが制作された年は、ボウイがイギー・ポップ&ザ・ストゥージズの『Raw Power』、ルー・リードの『Transformer』という2つの傑作をプロデュースした年でもある。そのことを考えれば、『Aladdin Sane』はいっそう深い感銘を与えてくれるだろう。
今回の30周年記念エディションには2枚目のディスクが付いており、未使用テイク、シングル用ミックス、レア・トラック、未発表曲を収録している
ディスク:1 |
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1. Watch That Man |
2. Aladdin Sane (1913-1938-197?) |
3. Drive-In Saturday |
4. Panic in Detroit |
5. Cracked Actor |
6. Time |
7. Prettiest Star |
8. Let's Spend the Night Together |
9. Jean Genie |
10. Lady Grinning Soul |
ディスク:2 |
1. John, I'm Only Dancing [Sax Version] |
2. Jean Genie [Original Single Mix] |
3. Time [Single Edit] |
4. All the Young Dudes |
5. Changes [Live] |
6. Supermen [Live] |
7. Life on Mars? [Live][#] |
8. John, I'm Only Dancing [Live] |
9. Jean Genie [Live] |
10. Drive-In Saturday [Live][#] |
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