1973年、ブライアン・フェリーが牛耳るロキシー・ミュージックに愛想をつかし、イーノはソロとしてのキャリアをスタートした。見せかけだけではない、芸術性を追求するために。このアルバムはイングリッシュ・アート・ロック・シーン全盛期を飾ったアーティストたちの紳士録だ。ロバート・ワイアット、ロバート・フリップ、そしてリーダーを除くロキシー・ミュージックのメンバー全員が参加している。フェリーの代わりにイーノがロキシーの3枚目のレコード作りを指揮したら、という問いに対する答えがここにある。『Warm Jets』は、アート・ロックの別の側面であるイエスやELPの尊大さを解毒する爽快さで楽しませてくれる。「Oh headless chicken(首のない鶏肉よ) / How can those teeth stand so much kicking?(この歯でそんなひどい歯ぎしりにどうして耐えられよう) 」のようなまったく意味のない、語呂合わせのクプレもない。「Baby's On Fire」や「Blank Frank」のフリップのすさまじいギターを聞いてくれ。ベルベット・アンダーグラウンドに息を吹き込まれたロックが、ロックが何であるかを思い出させてくれる。
1. Needle in the camel's eye |
2. Paw paw negro blowtorch |
3. Baby's on fire |
4. Cindy tells me |
5. Driving me backwards |
6. On some faraway beach |
7. Blank Frank |
8. Dead finks don't talk |
9. Some of them are old |
10. Here come the warm jets |
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