『Young Americans』がはじめてリリースされた1975年には、人々はデヴィッド・ボウイに驚かされるのには慣れていた。それであっても、彼が伝統的なフィラデルフィア・ソウルをこれまでにないレベルまで追求したのは驚きだった。振り返ってみると、『Young Americans』はボウイの作風のかなり代表的なものであり、前作『Diamond Dogs』の秀逸なサウンドと、1年後の『Station To Station』でコカインに蝕まれる前兆の両方が表れている。ボウイは中途半端を嫌ったので、『Young Americans<』にも気が狂うくらいのパワーを使い、その結果、ジョン・レノン、ルーサー・ヴァンドロス、デヴィッド・サンボーンほどの存在に登りつめた。各作品の質にはムラがあり、『Fame』や『Win』といった素晴らしいものもあれば、ボウイの標準レベル程度のものもある。だが全体としては、この『Young Americans<』は世間に大きな影響を与えたボウイの作品の中でも、最も影響力の大きい作品の一つといえる。
1. Young Americans |
2. Win |
3. Fascination |
4. Right |
5. Somebody Up There Likes Me |
6. Across the Universe |
7. Can You Hear Me |
8. Fame |
0 件のコメント:
コメントを投稿