『Low』で始まり『Lodger』で終わるデヴィッド・ボウイのベルリン3部作の第2作目となるこの『Heroes』のころ、ボウイはドラッグの常用から足を洗い、新しい音楽を作ろうとしていた。『Beauty and The Beast』はHuman Leagueの『Love Action』に影響を与えた。そしてアルバム・タイトルにもなっている『Heroes』は、音楽史上の最高傑作ともいえる。レコーディングをテクニックでどれだけ左右できるかを示した作品で、たとえば、彼は色々な音を拾うために、8つのマイクを用意して歌った。このため、彼が山や月で歌っているように聴こえるのだ。『Low』と同じく『Heroes』は二部構成になっており、インストゥルメンタル中心の曲もある。ボウイとプロデューサーのBrian Enoによる音楽を、8つのマイクで記録するスタッフは大変であった。 ボウイ作品として必須の一枚ではないかもしれないが、ティン・マシーン以前のボウイそのものの作品である。
1. Beauty And The Beast |
2. Joe The Lion |
3. "Heroes" |
4. Sons Of The Silent Age |
5. Black Out |
6. V2 Schneider |
7. Sense Of Doubt |
8. Moss Garden |
9. Neukoln |
10. Secret Life Of Arabia |
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